暑さに対して敏感

もう一つよくある例を挙げて、発達障害のある子どもに対してどう対応したらよいのか考えてみましょう。年長組のT君。T君は年少の時から幼稚園に通っています。毎年6月ごろから登園時に教室に入りたがらないという事があります。特に7月8月ごろに、頻繁に見られるようになります。お母さんも先生たちも理由が良く分からず、はじまりの時間になるとT君を教室に押し込まざるを得ない状況でした。では、この原因について考えてみましょう。入室後は特に外に出たがる事はありません。教室そのもの或いは教室内にある物に対して不快感を感じているというわけではなさそうです。しかし、先生の話に集中できないという問題もありました。家での睡眠はしっかり取れているようでしたが、昼近くになると床に直接寝転がるという事も目立ちました。とはいえ、いったん教室に入ると、ダラダラしながらも活動には参加すると言った具合でした。入園当初は、園生活に慣れていないから仕方ないと感じていたものの、2年・3年と経っても同じ時期に同じ状況が起こるのです。様子を見てみますと、特に暑い日に拒否や注意の散漫が顕著である事が分かったのです。そこで、T君の行動はどうやら室温に関係がありそうだと判明しました。でも家では特にそのような様子はありません。そこでお母さんに話をしてみると、家ではお父さんが暑がりな為、夏はずっとエアコンがついているとの事でした。周りの大人たちは、日常的に簡単な会話が出来ているT君から「暑い」という訴えが一度もなかった為に、暑さが関係しているというのは盲点だったのです。しかし決まって6~8月のしかも気温の上がる昼間に見られる行動。暑さに弱いと考えて良さそうです。

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