不器用を認める

発達障害を抱えるお子さんの中には、生活習慣がなかなか確立しにくいといった様子も多く見られるようです。

服を着替えたり、ご飯を食べたり、トイレに行ったり、外から帰ってきたら手を洗うといった、一見「基本的」とも言える行動がうまくいかないことから、その行動自体を諦めてしまうというような状況を生み出してしまう危険性があるようです。

こういった基本的とも思える行動でつまづいてしまうことが多いのは、覚えようとしていないとか、努力が足りないということではなく、身体というものの使い方がつかみ切れていないということが主な要因であると言えるでしょう。

これは一般的に「不器用」という表現ができますが、まずそのことを認めるということで大きくサポートは変わってくると言えるでしょう。

どのようにサポートするか?

ここで大切なのは、不器用を矯正するために何度も挑戦させて覚え込ませるということではなく、お子さんの出来ることという部分に着目し、作業を単純に組み換えたり、単純な作業で完了できるような工夫を考えるということではないでしょうか。

「当たり前に」というのは、世間の平均値ということと、お子さんが「不器用である」ということを自覚し、できないことを出来るようにするよう特訓するのではなく、どうしたら同じように出来るようになるかという発想の転換が必要であると言えるでしょう。

お子さんの状態に合わせて家具の位置を変えたり、洋服に少し細工をしてみるなど、こちらのサポートによって一度自分で「出来る」という自信をつけてあげることが大切なのではないでしょうか。そうすることにより、様々なつまづきへチャレンジしていける環境が出来上がっていくと言えるでしょう。

大切なのは、世間ではなく、お子さんの視点に合わせるということではないでしょうか。

児童発達支援を行っている施設は横浜・東京・埼玉などに設けられています。

可能な場合には児童発達支援を行っている施設等に相談するのもよいでしょう。

不器用レベル

人が生活していく上で、五感と同様に大切だと言われている「固有覚」と「前庭覚」ですが、この二つの感覚がうまく働いていない場合、いわゆる「不器用」である行動が目立ってしまうと言えるのではないでしょうか。

こういった発達障害の支援のためには、まず、その状況を確認することが何よりも重要と言えるでしょう。そこで、多くの現場に取り入れられているという方法をご紹介しましょう。これは実に簡単な確認作業と言えますが、その分わかりやすく、かつ実践しやすいものと言えるでしょう。

その方法とは、ただ積木を積むことでしょう。積み木をどのくらい積めるかという目安は、以下のように発達段階がわかると言われているようです。

「2個→12ヶ月、3個→15ヶ月、4個→18ヶ月、7個→24ヶ月、9個→30ヶ月、10個→36ヶ月」
このことから分かるのは、7個積める24ヶ月、つまり2歳くらいの発達レベルとしてスプーンを使えるようになるといった目安を知ることが出来るということでしょう。もちろん、あくまでも目安であり、単なる平均ということに過ぎませんが、不器用レベルと発達段階を知るには充分な判断基準であると言えるでしょう。

これを利用し、現在どのレベルにあるのかという大まかな目安を知ることができれば、次にどういったトレーニングや遊びを取り入れるべきかということが自然に考えられるようになるでしょう。年齢で判断するのではなく、発達段階を把握し、それに合わせた生活習慣を練習していく、また、そのための遊びを工夫していくことが大切なのではないでしょうか。